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Jリーグの裁定内容及び再発防止策等に関して

クラブ
2014/08/29

8月23日(土)19時より、ニッパツ三ツ沢球技場で開催されましたJリーグ第21節 横浜F・マリノス 対 川崎フロンターレ戦において、横浜F・マリノスサポーター 1名による川崎フロンターレの選手に向けた差別的挑発行為が発生しました。

Jリーグの1クラブとして、スポーツを通して、国際社会における交流及び親善に貢献すべき立場の横浜F・マリノスの主催試合で、このような差別的挑発行為が発生したことにつきまして、その責任の重さを痛感しますとともに、この行為により深く傷つき、不快な思いをされた川崎フロンターレの選手の皆さま、ご家族の皆さまをはじめ関係されるすべての皆さまに深くお詫び申し上げます。

まず、本日13時に下されたJリーグの裁定内容についてご報告申し上げます。

裁定内容

  • 1)けん責 (始末書をとり、将来を戒める)
  • 2)制裁金 500万円

また、この裁定を受け、弊クラブ代表取締役社長 嘉悦 朗が報酬を20%、2ヶ月間にわたって返上する旨、補足させて頂きます。

次に、改めて差別的挑発行為の事実関係及び当該行為者の処分について報告させて頂きます。

事実関係

8月23日(土)19:45頃、横浜F・マリノスサポーター1名が川崎フロンターレの選手にバナナを振る挑発行為が発生しました。

20:30頃、弊クラブスタッフがツイッター上の動画を確認。速やかに該当者の特定作業を開始し、試合終了後に実行者と思われる人物に対して、当該行為の事実確認を実施。
結果、バナナを振って挑発した行為が確認できたため、速やかに実行委員をはじめ、クラブ関係者に報告。併せてマッチコミッショナー、川崎フロンターレ運営担当に報告。

21:40頃、Jリーグ事務局に第一報を報告し、対応を協議。

22:00頃、当該行為者に対して改めて事実確認を実施し説諭。クラブとして最も重い処分となる「無期限入場禁止」を科す方針を通告。

処分に関して

当該行為は、サッカー界で起きた海外における人種差別事件が遍く世間に知れ渡っている事実を踏まえると、限りなく差別的行為であると判断せざるを得ないと考えました。

従って、クラブとしては最も重い量刑となる「無期限入場禁止」処分を科すことを23日(土)に内定し、その日のうちに当該行為者にその旨を通告。
25日(月)のチェアマン報告の際に、Jリーグとしての判断とすりあわせた結果、本行為は「差別的挑発行為」であることを確認した上で、改めて上記処分を確定し、弊クラブホームページ上の表現も「挑発行為」から「差別的挑発行為」に修正いたしました。

続いて、再発防止策について述べさせて頂きます。

再発防止策に関して

今回の事件の根底にある問題は2つあると考えます。
1つは、差別に対する認識・意識の低さです。日本で、そして世界で、何が問題になっているのか、また、本人にその意図があったかどうかではなく、その言動が相手にどう受け取られ、傷つくのか。こういった根本的かつ本質的な問題を自らが考え、是正しない限り、問題は再発する恐れがあると考えます。

もう1つは、日常的に見られる挑発行為の横行です。サッカーを純粋に楽しみ、感動を共有するための応援が、いつの間にか相手を挑発することで自己満足を得る行動にすり替わってはいないか、このもう1つの本質的な問題に踏み込む必要があると考えます。

禁止事項を数多く設け、物理的なチェックを強化する選択肢もございますが、重要なことはそのような悪質な行動の背景・根底にある価値観や意識、行動様式を変えていくことこそが最も優先順位の高い対策であると判断し、啓発活動を主たる柱とした方策を実行いたします。

その際、核となる考え方は弊クラブが2010年からクラブとして実行してきたホスピタリティに関するポリシー=TRICOLORE BIBLEです。これは「感動というGOALをすべての人に。」を合言葉に、スタジアムに集うすべての方々がサッカーはもちろん、試合以外のシーンでも、安全で快適な時間をお過ごし頂くためのクラブ内バイブルで、クラブスタッフはもちろん、F・マリノスにご協力頂く多くの方々にも共有して頂いております。

今後は同じ考え方を、より多くのファン・サポーターの皆さまにも共有して頂くために、クラブ外にも発信し続け、差別や挑発、迷惑行為を根絶する活動の輪を広げて行きたいと考えます。
キーメッセージは 「FAIR PLAY, FAIR SUPPORT」 とし、これを鑑にクラブは継続的に活動して参ります。
具体的な活動は以下の通りです。

  • 1)弊クラブホームページ上での情報発信

    9月2日(火)より、弊クラブホームページ上で、このキーメッセージとその趣旨の説明、ならびに弊クラブ選手等によるメッセージ動画を公開し、広くこの活動の重要性を訴求して参ります。

  • 2)スタジアムでの情報発信

    9月3日(水)、ニッパツ三ツ沢球技場で開催される「ヤマザキナビスコカップ」準々決勝 第1戦以降に実施される全てのホームゲームにおいて、スタジアムの大型スクリーンを使い、啓発活動のための情報発信を実施するとともに、スタジアム内の入口、コンコース等に啓発ポスターを掲出し、理解を得る一助とさせて頂きます。
    また弊クラブスタッフならびに、ご協力頂くクラブ外の皆さまにも、スタジアムに来場された方々へのご理解とご協力を呼びかけさせて頂きます。

  • 3)人権研修の実施と行動の変革促進

    9月1日(月)、同2日(火)に各サポーターグループの中心メンバーの皆さまを対象とした人権研修を実施いたします。
    この研修では、「人権の擁護」に関する様々な情報、知識を提供し、共有して頂きながら、参加した皆さまに、グループディスカッションを通じて、今後何が必要か考えて頂きます。
    その後、今シーズンはもちろん来シーズン以降も、弊クラブの日産スタジアムにおける全てのホームゲームにおいて、試合開始4時間前を目処に、ご希望されるファン・サポーターの方を対象に同様の研修を継続実施し、理解と変革の輪を広げて参ります。

当面の活動として以上の内容を実行し、PDCAサイクルを回しながら、必要な改善をタイムリーに実行して参りたいと考えております。皆さまのご理解、ご協力を改めてお願い申し上げます。

この度は本当に申し訳ありませんでした。心よりお詫び申し上げます。

FAIR PLAY, FAIR SUPPORT

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